5/4 寺山修司 命日 @ゴールデン街
芝居小屋ではなくバー。
実験演劇に相応しい場所。
美術もない、舞台もない、客席と役者を隔てるものは何もない。
「あなたは誰ですか」
寺山修司のコトバが飛び交い突き刺さった。
コレクションとだけあって、寺山コラージュ。
個性的な役者が際立つ。
きっとオマージュなんだな。
点滅さんの独踏。
感想書けないくらいとても良かった。
息遣いとか空気の動きとか、あの近さじゃないと感じられない。(30cmくらいか)
演劇と舞踏のコラボは点滅さんを通して観るようになったのだけど、割といい。
寺山コラージュだからかな。
圧倒的な存在感がありつつ添え物感は感じられない。
そして昭和精吾氏の「国家論」。
いや、寺山氏自体いまで言う中二病(愛すべき悶々)だと思うんだけど「国家論」も正に。
難しい言葉で武装した自分探し。自分とは何かって悶々。
初めて生で昭和氏を見たので力強さにグッときた。
しかもあんな近くで聞けて良かった。悶々最高。
即興的な実験演劇だけあって、とても楽しめた。
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劇団☆A・P・B-Tokyo
舞踏家 点滅
青蛾館 野口和彦
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2009-05-10
寺山修司コレクションⅡ
2009-04-17
2009-04-05
2009-04-01
2009-03-14
2009-03-05
2009-03-03
星の王子さま
先週の金曜日。
星の王子さま
行ってきた。
昨年末に続き寺山劇です。
寺山劇はコラージュだな、って思ってたけど正に良いとこ取りの完璧なコラージュ。
芸術(自己表現)は一方的な物だと思うんだけど、やっぱり寺山ベースだと違う。
自己満じゃない。
絵とか舞踏や電子音楽(言葉を伴わないモノ)は自己解釈できるから良いんだけど、演劇は押し付けてくるんだよな。
いやぁ、良かった!
観客を無視しないんだよね。
全てがよかった。
何なのあれ。
もう舞台も楽日を迎えたから、内容なども。
サンテグジュペリの『星の王子さま』も劇中に出てくる。
命を吹き込まれた人形に感情移入して涙が出そうになった。
うわばみに飲み込まれた象。
ムッシュ・ボゾ。
小難しい事を言ったかと思うと、華麗にマリーのダンスを踊る。
そのダンスは嬉しいようでもあり、悲しいようでもあり。
ボゾこと野口和美さまともご挨拶できて幸せ。
出待ちで冷えきった手を柔らかい手で温めてもらった。
その手はとても暖かく心地良かった。
夏は野口さま主宰の青蛾館覚醒公演 第二弾『上海異人娼館』。
20年振りの再演とのことで、今からワクワクが止まらない。
★★★★★
2009-02-16
2009-02-10
2009-02-07
下山事件―最後の証言
ひさびさのノンフィクション。
気にはなっていたんだけど、買うまでないなと思ってたら会社の同僚が貸してくれた。
下山事件は全く知らなくて、第二次大戦関連は731部隊しか読んだことなかった。
12-3歳の頃に読んだ『悪魔の飽食』がトラウマ過ぎて戦争関連は無意識に避けているんだろうと思う。
血族として読み解いていく事件はリアリティがあった。
展開もテンポが良く、ちょっと時間掛かったけどとても読みやすい。
後半、下山総裁や戦争によって翻弄された様々な国の人たちの事を考えてぐっときた。
実行犯は置いといて汚職や利権、損得で動く人たちによって殺されたんだな。
今でも、もっと大変なことはこっそり起きているんだろう。
祖父が生きていれば、色んな話しも聞けるだろうに残念。
★★★★★
2009-01-16
独白するユニバーサル横メルカトル
・文字を頭の中でフルカラーで具現化できる人
・文字から臭いを想像できる人
---まあ、想像力豊かな人
・一般的な道徳観・倫理観を持ってる人
・グロ嫌いの人
---一般的な嗜好の人
上記にあてはまったら絶対読まない方がいい。
ツライ。
抑えられない吐き気と共に酸っぱい物が込み上げてくる。
読むのがツライ。
あれ、でも私はあんま倫理とか気にしないんだけどな。
こんなにツライ本は初めてだ。
どんなに真実を綴ったノンフィクションより、どんなに練り上げられたフィクションより、この本の破壊力は酷い。
気分悪い。
短編集。
私は2本目で本を閉じた。
読破できず。
読み進めたら救いがあるのかさえ分からない。
気分悪くて一気に読めない。
あらゆる欲が一気に萎える。(1/16 20:00時点)
このパンチ力は★5つ。
★★★★★
2009-01-15
TENGU
相変わらず暇潰しのために買った一冊。
過去と現在が絡む本は好きだ。
寝不足の思い瞼を引き摺ってページをめくる。
雪深い山村で起きた殺人事件。
個性的な登場人物と新聞記者。
美しい盲目の女。
どうやって最後を纏めるのだろうと思っていたんだけど。
まあテーマがテーマだけに、仕方ないよね。
★☆☆☆☆